こんにちは。
北千住にある隠れ家サロン、アディオ ストレート カイロプラクティック & クレニオセラピー
代表 坂本 剛 です
先日、アディオ代表 坂本 剛が母校でもあり、前職場でもあるシオカワスクール(新橋)で 学生に向けてのスピーチを頼まれ、自分の想いをありのまま精一杯話してきました。
学生向けなので専門用語ばかりで分からないことも多いかと思いますが、もしよかったら見てみてください。
このままだとカイロプラクティックは超ヤバい!(動画)
【 動画 ★ 再生時間:29分(※当たり前ですが、音が出ます!) 】
動画で話している言葉を文字起こししてみました。
基本的に、話している言葉をただ文字にしているだけなので、文章的におかしなところがあるかもしれません。
ご了承ください。<(_ _*)>
動画での話しことば
足立区の千住でアディオ カイロプラクティックを2009年にオープンしました。今年でちょうど7年目になりますね。
僕がどんな思いでカイロプラクティックをやっているか、
どういうカイロプラクティック オフィスを目指しているかというと、
日本で・・・、
いや世界で一番 アジャストメントの頻度が少ない カイロプラクティック オフィスにしたいと思っています。
そのことについては、また後ほど話しの中でしていきたいと思います。
いま(大陰先生から)ご紹介いただいたので、僕の経歴をお話ししたいと思います。
カイロプラクティックを勉強しようとしたのは、僕が32歳ぐらいの時(1997年4月)ですね。
それまで何をしていたかというと、高校を卒業してから婦人用のニット製品の製造・販売の会社をしていました。
僕が仕事を始めた頃は、むちゃくちゃ景気が良くて、どんどんどんどん売れていたんですね。
山形に工場も買って、最初は家族を含めて数人だった従業員も、30人、40人と膨れ上がってきました。
会社自体は、元々自宅でやっており、その自宅の中に住み込みの従業員がいて、手作業の編み物をしていました。
その後、僕が会社に入って、20代後半になった頃、いわゆるバブルがはじけてしまいました。
その当時の取引先が倒産したり、・・
まだ倒産ならいいのですが、小さなメーカーなどはみんな夜逃げしてしまいました。
つまり、会社が潰れてはいけないので、こちらでいっぱい作っているんだけど、お金は入ってこない・・
そして、トンズラされてしまう・・
そんなことを何度も繰り返して、億単位の借財を抱えることになってしまいました。
「何とか自分たちの資産がある間に、人さまにご迷惑をかけないように(会社を)清算しよう!」と父と話して、会社を閉じることにしました。
それこそ僕が赤ちゃんの頃から面倒を見ていてくれた職人さんとかいるのですが、
当時、彼らは多分50歳代半ば~後半ぐらいだと思います。
彼ら自身、まさか自分がその年齢で職を失うなんて思ってもいなかったでしょうね。
僕自身も苦しいですが、彼らに解雇告知をし、「ごめんなさい」と謝ることしかできませんでした。
そんな思いもあるので、人に使われず、人も使わないような仕事、
もしかしたら、自然と… 無意識のうちに… このカイロプラクティックを選んだのかもしれません。
僕とカイロプラクティックとの出会いは、本当に偶然のたまものでした。
実を言うと、僕自身カイロプラクティックとか受けたことがありませんでした。
友人がたまたま「腰が痛くて、カイロプラクティックを受けたら良くなったよ!」と言っていたのを聞いて、「ふぅ~ん、そういう仕事があるんだ。じゃあ、その先生に話しを聞きに行こう!」と思いました。
その先生は渋谷のマンションの一部屋で開業していて、人が並ぶくらい流行っているカイロプラクティックの治療室でした。そして、その先生に「どうすれば、この技術を学べますか?」と聞いてみました。
てっきり「専門学校に行った方がいいよ!」と言われると思っていました。そうすると、その先生は
「柔道整復師の国家資格取って、取れたら僕のところに弟子に入りなさい! それでしか技術は身につかないから」と。
当時はネットもあまり普及していないし、僕自身やったこともなかったので入ってくる情報は少ないですが、専門学校の本を読めば日本にいくつかの学校があり、アメリカでは大学教育だということも書いてあります。
それなのに、「なに、この人おかしいことを言っているのかな?」と。
それから、自分でいろいろと調べて、どこかその中の学校を見に行こうと思いました。
僕が住んでいるところは、寅さんで有名な柴又と、両さんで有名な亀有の間の金町という、あまりメジャーではない小さな町です。実はその当時、駅から10分くらい歩く、少し離れたところではあったのですが、隣駅の亀有にシオカワスクールがあったのです。そんな近くに学校があるのなら、ちょっと聞きに行ってみようかなと思い、連絡してみました。
「オープンセミナー(学校説明会)があるので、聞きに来てください」と言われたので、行ってみることに。
ビックリしましたね
演歌歌手しか着ないようなジャケットを着て、襟に金のパイピングが入って、・・・
ヒゲ の素晴らしい先生が言うんですよ。
当時、僕はカイロプラクティックは腰痛を治したり、肩こりを治したり、気持ちいいものなのかなと思っていました。
ところがその先生が言うには、
「最高のドクターは、僕じゃないんだよ。患者の体の中にいるんだよ
体を作ったのと同じ力が、病気を治すんだよ!」と。
もう、ぶったまげましたね。
カイロプラクティックとは、てっきり治療法だと思っていたので。
いろいろとお話ししてくださった後に、塩川先生がパフォーマンス的に来ていた方何人かにアジャストメントをしたのですが、それもまたすごいんですよ! 早いし!!!
「これ、絶対身につけたい!!!」と思い、事務局の人に「入学します。この技術、絶対身につけます!」と言ったのですが、「坂本さん、塩川先生は天才ですから、何年かかってもあんな風にはなれません。」と言われてしまいました。
僕はね、人間ができることであれば、その人と同じでないにしろ、ほぼ近いレベルで
(経験が違うのだから完璧に同じにはできないけど)、絶対にできるという自信があるんですよ!
そこで、僕はシオカワスクールに入学して、一生懸命勉強しました。
入学したのが4月で、5月くらいには自分の仕事(ニット製造・販売会社)の生産もだいたい終わってきたので、5月くらいからスクールの事務局の手伝いをはじめました。
事務局なんて、暇なんですよ。昼間はたいしてやる事はないので・・。
暇な時間は練習をしたりして過ごしていました。
僕の家は隣町なので、授業が終わった後も何時まででも人に付き合えるんです。
結構、遠くから来ている方もいましたが、平気で23時、0時まで残って練習していました。
今はあまりないのかもしれませんが、当時、週末はセミナー尽くしで、ガンステッド学部、AOT学部、SOT学部、バイオメカニック上部頸椎学部など、毎週毎週必ず何かしらのセミナーや勉強会が開催されていました。
僕は事務局なので、当然すべて喜んで参加させていただきました。
自分の勉強にもなりますし。
やはりセミナーに出ていると、楽しいんですよ。
当時、ガンステッド ベーシック学部は塩川先生が教えていたのですが、日本中からおっさん達が習いにやってきていました。部屋の広さ的には、ここと同じくらいで、その中に40人くらいの人が集まって、勉強していました。
しばらく練習している皆さんのことを見ていると、初めはやっとの思いで交通費作って勉強に来ていた人が、1~2年したら「先生のおかげで、オフィスを作ることができました。」とか、「ベンツ買いました」とか、こういった話がポロポロと出てくるんです。そういう話を聞いて、「すごいなぁ!」と感心させられました。
塩川先生もすごいし、カイロプラクティックでこれだけみんな成功できるんだったら、きっと僕もできるだろう!!
さらに、気持ち的にも熱が入り、一生懸命勉強しました。
1999年にシオカワスクールを卒業し、その後もスタッフとしてずっと残っていました。
だいたい2000年くらいからかな。学部とか、夜の本科の方で教えはじめました。
2004年、そろそろ雅士・貴士が卒業して帰ってくる頃なのですが、その前 2~3年はガンステッド ベーシック学部は僕が教えていました。その他にも、上部頸椎バイオメカニックやAOTとかも教えていました。
それから、雅士・貴士が帰ってきて、ガンステッド ベーシックもお任せして、・・・
そしたら、やる事なくなってきて・・
「じゃあ、僕何しようかな?」と思って、考えていたら・・・、思いつきました!
そうだ! 地方でもカイロプラクティックのセミナーをしよう!!
東京に来れない人がいっぱいいるし、
地方の先生方も「こっちでもやってください!」といろいろと言ってきてくださるし、
結局僕は、第1日曜日は札幌、第2日曜日は福岡、第3日曜日は北陸・・みたいな感じで、
日本中を駆け回って、カイロプラクティックを伝えていきました。
そうこうしているうちに、気がつくと 2008年
さすがに僕も12年くらいシオカワスクールにお世話になっていたので、
「自分でぼちぼち開業したいな」と思うようになりました。
2008年9月、「ストレート カイロプラクティック 2008」というイベント、本気で僕が企画しました。
マイラン・ブラウンとペリー・ラッシュ、ジョー・ストラウスの3人が日本に来て、セミナーをやってくれたんですね。
すごくいい内容のセミナーになりました。
そして、そのセミナーが終わった後、塩川先生の車でみんなを連れて・・・
当時のドクター(塩川先生)の車は、7人乗りのプラドで、大きな体のアメリカ人 7人乗せて・・
「ドクター、絶対車借りた方がいいですよ。」と言っていたのですが、結局その車で行くことに。
後ろに乗っていたアメリカ人、みんなヒィーヒィー言っていたみたいですね。
とりあえず、その車で食事に行き、みんなで食事をしながら、おしゃべりをしていました。
ですが、僕は一人 何だかムズムズ していたのです。
その日はちょうど 9月18日(カイロプラクティックの誕生日)でした。
「何でみんな気づかないんだ 」
知ってか、知らないでか、みんな普通に食事をしているんです。
9月18日(カイロプラクティックの誕生日)なのに・・
「Happy Birthday, DD」とか言った方がいいんじゃないかと思ったので、言ってみました。
そうしたら、みんな「おぉ~!」って感じになったのですが。
みんな忘れてたみたいです・・
でも、その彼ら、アメリカを代表する哲学者でもある、ジョー・ストラウスやマイラン・ブラウンと一緒に食事を囲める、カイロプラクティックの誕生日を祝えるなんて、すごくうれしいなと思い、その夜に塩川先生ご夫妻のところに
「自分のスタイルで開業しようと思います」とお伝えしに行きました。
これが、2008年9月18日でした。
そして、2009年6月1日に、東京・足立区千住に自分のオフィスを開業しました。
おかげさまで、日本中であちこちセミナーをやっていたし、顔は知っている先生は多くいたので、「坂本が始めたのなら、東京・葛飾なら坂本さんがいるよ」と紹介もたくさんしていただきました。
当時はだいたい塩川先生と同じスタイルで、ガンステッドをベースに、トムソン(ストンと落ちるベッドでの施術)を加えたり、時には上部頸椎をやったりという施術をしていました。
2012年くらいになってからですね。暗闇に入ってしまいました。
人は来るんです・・・
クライアントさんは、たくさん来てくれるんです!
そして、クライアントさんはこう僕に言うのです。
「やっぱり週に1回くらい坂本先生にアジャストメントしてもらわないと、何かいい状態保てないな。」
「やっぱりね、腰が痛くなったら、先生のとこ来るのが一番だからね」
それこそ、毎週来る方もいました。
週2回来てくれる方もいました。
その都度.. 毎回..、アジャストメントしていました。
今の僕に言わせると、そんなものアジャストメントでもなんでもないのですが・・・
そして、僕は疑問に思いました。
「なぜ(クライアントさんは、僕に)そんなこと言うんだろう??」
だって、イネイトインテリジェンス、自然治癒力っていうじゃないですか。
それって、2~3日しか持たないものなの??
自分の力で治るのだったら、もっと間が空かないとおかしいじゃない!!!
でも、その答えを教えてくれる人は誰もいません。
で、僕が向き合ったのは、B. J. パーマーが書いた『グリーンブック』です。
PDFで全冊(英語版)持っていたので、それを興味あるところから、片っ端から読み始めました。
英語なんて、得意じゃないですよ。
でも、調べながら一生懸命読みました。
みんな、グリーブックって哲学の本だと思っている人が多いけど、
(もちろん、哲学も書いてはあるけど)、しっかりとしたカイロプラクティックの指南も書いてあるし、そしてB. J. パーマー リサーチクリニックでどういうことをして、どんな人が、どうなったか、事細かぁ~く書いてあるんです。
B. J. パーマー リサーチクリニックは、1930年代半ば~、約15年間くらいやっていました。
そこで診ていた症例数、いくつあると思いますか?
なんと、200,000症例です。
それが全部グリーンブックに書いてあるわけではないけれど、症例をまとめた本があるんですね。
リサーチクリニックは、(カイロプラクティックのクリニックだけど)入院して、管理するじゃないですか。
だいたい1ヶ月くらい入院するんですが。
症例を見ていると、アジャストメントした回数が書いてあるんですね。
だいたい、1回か、2回です。(※約1か月間の入院中での施術回数)
今だったら、一般的な治療室であれば、
一人の患者さんが来たら、一回に3~4ヶ所くらいアジャストメントするじゃないですか。
「それを、何で毎週、もしくは初めのうちは初期集中で週に2回 来なきゃいけないんだろう?」
と思い始めたんです。
結局僕は、「サブラクセィションをちゃんと診てなかったんだ」ということに気づいたんです。
要は、ただ可動性をみて、症状とか聞いたりして、
「あぁ、あそこだったらこの関連かな?」とか思って、
「あ、ナーボスコープがヒットした!」
「じゃあ、そこをボキッとしておこう!」とスラストしていただけ。
僕は、ずっとタイトロン(カイロプラクティックの検査機)で計測しているんですね。
だいたい来る方って、同じ間隔で来たりして、アジャストメントをする場所も若干増えたり減ったりするものの、基本的にそんなに変わらないじゃないですか。
ちなみに、僕はシオカワスクールの学生時代に、一番初めのカイロプラクティック グッズとして、このタイトロン(Tytron) を買いました。検査できないと、何もできないと思って・・
で、グラフを測っていたら、最初はゆごめいていたグラフが、キレイなパターンになっていったんです。
そりゃそうですよね。
同じとこに、ずっと同じ刺激を加えていたら、パターンにもなりますよね。
そこで僕は、過去に学んだことは一度横に置いておいて・・・
B.J.がH.I.O.をやっていたんだったら、(ずっと僕も上部頸椎をしていましたから)
「それに特化してやってみたらどうかな?」と思い、やり始めました。
そしたらね・・・
人が、来なくなったんです・・・ (みんな爆笑!)
「来なくなった」っていうのは、
クライアントの数が減ったということではなく、来る間隔がどんどん伸びていったんです。
一週間のうち、必ず1回来ていた人が、1か月後に来るとか、
その当時来ていて、今来ている人なんかも毎週とか、月に2回くらい来ていたのですが、
今では「半年ぶりでぇ~す!!」みたいな感じで来るようになったんです。
で、その間何かしているかというと、何もしていないんです。
これぞ、イネイト インテリジェンス(Innate Intelligence)なんじゃないの!! ( ̄∇ ̄)v キラーン
だから、僕のとこでは
まず初めに、『サブラクセィションかどうか』を 徹底的にみます!!
アジャストメント自体は、0.5秒くらいで終わります。
あとはほとんど、検査です。
基本的に、そんなには触りません。
学生たちに問う、
「ちなみに、サブラクセィションって何だと思う??」
これがね、カイロプラクティックにとっての一番の問題なんです!!
サブラクセィションの見解が、多過ぎ!!!!!!
B.J. パーマーが言っていたように
「神経圧迫」と、「椎間孔の閉塞」と、「メンタルインパルスの低下」とか・・
最近のだと、VSCですか?
「Vertebral Subluxation Complex」として、学術的に書いてあるもののあります。
僕が思う、脊椎サブラクセィションというのは、
(もちろん椎骨上に発生するのですが)、サブラクセィション状態だと思っています。
つまり、身体がちゃんと機能していない状態のこと。
何番が動きが悪いとか、何番が斜めになっているから上が歪んでるとか、そういうことは関係ない!
だって、B.J.も言ってますよね。
「ミスアライメント(misalignment)は、たいした問題じゃない」と。
もちろん、ミスアライメントによって、結果としてサブラクセィションが発生したらよくないけどね。
だから、身体の機能が落ちているかどうかをしっかり診てあげればいいだけです。
そして、その身体の機能を発揮させるのに、どこをアジャストメントしたらいいのかを考える!
僕ね、すっごく面倒くさがり屋なんです。
面倒くさがり屋で、余計な手間が大嫌いなんです。
効率よく物事を済ませたい!!
で、どこが一番少なく済ませられるかな・・と考えると、Upper Cervical(上部頸椎)になってくるんですね。
だからといって、僕は上部頸椎の専門家ではありません。
今まではずっとカイロプラクティックをフルスパイン(全脊椎)でやってきて、レントゲンも全部撮ってましたよ。
レントゲン撮って、線引きもして、フルスパインをアジャストメントしたり、いろいろやってたけど・・
結果として、一番そこ(上部頸椎)が今の僕としては効率がいいなという見解をもっています。
クライアントさん自身のイネイトインテリジェンスも一番発揮できて、しかも「自分の力で治った」ということに気づいてもらえるんです。
だって、そうですよね。
毎週毎週やっているから、いい状態保ってるんだったら、クライアント自身は自分の力ではなく、
「この先生のとこに行ってるから、自分は健康が保てているんだ!」と思うじゃないですか。
「自分の力で治るんだ!」
ということを感じてもらえた方が、よくないですか?
僕のオフィスの名前は、アディオ(ADIO)といいます。
ADIOの意味、知ってるよね?!
「Above Down, Inside Out(上から下へ、内から外へ)」
でもね、開業した時に何人かのDC(Doctor of Chiropractic)に
「ADIOって、どういう意味ですか?」って聞かれたことあるよ。┐(-。ー;)┌ヤレヤレ…
その反対は、・・・
「Outside In Below Up」
これは良くないよね。
薬とか、治療など、外からいっぱい入れ込んで・・
良くないよって言ってるのに、外からの情報ばかり、外からのコントロールばかりしていませんか。
でも、下手したら・・・
カイロプラクティックもそっちの方向に行ってる可能性も無きにしも非ずですよね。
「カイロプラクティックを受けてるから、健康が維持できる!」と思ってたら、間違いだと思いますよ。
今、いろんな治療の職業ってあるじゃないですか。
カイロプラクティックもあるし、整体もあるし、鍼灸、柔整、その他もろもろ・・・
うち(アディオ)に来る、初めてのクライアントさんに
「今までカイロプラクティックを受けたことがありますか?」と聞いたりするのですが、
「あれって、カイロなのかな? 整体なのかな?」とよく分からない方が多くいらっしゃいます。
それについては、よく分からなくさせている 『僕らが』 いけないんですよね?!
今、せっかくカイロプラクティックを勉強しても、(いろいろとやっていくうちに)やっぱりどうしても対処療法的なことを考えたりすることもありますよね。
周りにいる人たちも、
「こういうクライアントさんだったら、こういうテクニックを身につけておいた方がいいよ。」とか、
「こういうサプリメントの知識があった方がいいよ。」とか、
「こういう姿勢管理をした方がいいよ。」とか、親切に教えてくれるし。
知らない間に、どんどん情報を集めるじゃないですか。
確かにそれで来る人もいます。
来る人もいるけど、敵を増やしているということに気づきませんか?
ですよね。
姿勢教育やっているカイロプラクター、結構いますよね。
アジャストメントという名の『矯正』とかだったら、・・
サブラクセィションを見つけない、ただの『矯正』だったら、整体師の方がよっぽどうまい人もいるかもしれないじゃないですか。
他とは比べることがない、比べることができない、
カイロプラクティックを選べる一番のキーワードって、僕は「脊椎サブラクセィション」しかないと思っています。
アジャストメントも大事ですよ!
みなさんも一生懸命練習していましたよね。僕も必死に練習しました。
でも、アジャストメントの価値を高めた方がいいと思います。
アジャストメントの価値を下げる一番簡単な方法は、頻繁にアジャストメントをし、チープなものにすること。
グリーンブックに、B.J.はこう書いています。
「チープなアジャストメントはするな!!」と。
毎回来て、適当にピュッピュッと測って、適当に予測して、パパパッと数ヶ所アジャストする。
そこに、価値があると思いますか?
「アジャストメントをしない!」という選択があるということをクライアントに知ってもらうことです。
みんな怖くて、そんなことできないですよ。
何かしないと、お金もらえないんじゃないかと思って。
違いますよね!
それは、あなた方 施術者自身がそう思い込んでいるだけの話です。
クライアントは、自分の身体の調子を診てもらって、「いい!」って言ってもらえた方がいいじゃないですか。
例えどこか痛くても、「時間を置いておけば、必ず良くなる♪」って自信を持って送り帰してあげれば、本当にその人は良くなるんです!
良くなるし、さっき言ったように「自分自身の力で治る」ということに心から気づいてもらえるんです。
「医療費が高騰する」って、みんなよく言うじゃないですか。
「それをカイロプラクティックで予防すれば」って。
同じですよ、そんなの・・・。
丸っきりカイロプラクティック独自の世界を作って行けば、どれだけ医療費が減ることか。
もしくは、その人の人生まで変わっちゃいますよ!
「自然食をちゃんと見直した方がいいや」とか、
「運動した方がいいや」とか、
そっちに気づいてもらった方が、よっぽど良くないですか?!
だって、病気は自分で起こしているんでしょ。
「イネイトインテリジェンス」が、病気を起こしているんですよ!
体の中に悪いもの、例えばジャンクフードとかばかり食べて、
ジャンクフードばかり食べてたら、変な毒素も入っているから、肝臓が一生懸命働いてくれたりするんです。
そのせいで、内臓が疲れて病気になったりするわけじゃないですか。
それを選んでいるのは、クライアントさん自身なんですよ!!
それを教育しろとは言ってないです。
ただ、サブラクセィションがフリーになって(解放されて)、本来のイネイトが働き始めると、その人の感性もより研ぎ澄まされて、自分自身で選択ができるようになるんです。
そんな人を一人でも、二人でも増やしていければいいんじゃないかなと僕は思います。
カイロプラクティックという職業がなくなっちゃうんじゃないかって、本気で思うんですよ。
その独自性を謳わなかったら、大きなものに巻かれちゃいますよね。
日本って、100年以上続いた企業って世界一多いんですよね。
やっぱりそこには、その会社の独自のものを持っているんです。
カイロプラクターが「サブラクセィション」「サブラクセィション」ってどんどん言わなくてどうする!!
教室の後ろの方にニュースペーパーがありましたが、専門誌のくせに、ありきたりの健康の内容ばかりが書いてあって、「サブラクセィション」の「サ」の字もないじゃないですか。
開業をしていると、“治療室向け” の
「コンサルしませんか?」とか、「ホームページ作りませんか?」とかという電話がかかってきます。
聞いてみると、まぁ~内容がくだらないですよね。
知り合いでやっている人ですが、
「先生ね、やっぱり健康情報とかをね、どんどん発信していった方がいいですよ。」とか言ってきます。
ホームページやSNSなどで、そういう情報を毎日のように発信している方って結構いますよね?!
でもね、だいたいそんなのはちょっと調べれば出てくるような情報ばかりです。
それをコピペして、少し自分の文章に変えただけのものがほとんどでしょ。
カイロプラクターが『サブラクセィション』について話さないで、
何で「健康」や「姿勢」、の話なんてするんだ!!
「栄養剤(サプリメント)」の話なんてするんだ!!
「食べ物」の話なんてするんだ!!
それは、お門違いですよね。
自分の居場所をちゃんと作る。
そうすれば、おのずと敵がいない状態を作れる。
戦わなくていい状態が作れるでしょ!
開業しよう思ったら、不安がいっぱいになるよね?!
だ・か・ら、
「敵がいない、自分を作る!」
「無 敵 」なれば、いいんだよね。
人と比べない!
他の治療とも比べない!
全然違うものとして貫く!
(治療家という土俵ではなく、)「治療ではない!」スタンスに持って行く。
僕は、いつも言っています。
うちのオフィス(アディオ)は、外観も、内装も、治療っぽさが微塵もありません。
いつもこんな格好で施術してるし・・(白衣なんて着たことないし(笑))
クライアントさんとお茶飲みながら、ダベって、・・・
カイロプラクティックの細かな説明もしません。
その人の体が気づいてくれて、そして「知りたいなぁ~」と思った時に初めて話せばいいかな… と思ってます。
でもね、学生のうちはね
そういうことは、頭の片隅にちょこんと置いておいてもらえればいいかなと思います。
ただ、今みたいにアジャストメントの練習も本当に一生懸命やってください。
一生懸命やって、そして、どこかでいつも「サブラクセィションって何だろう?」と考えてみてください。
テクニックによって、サブラクセィションの見つけ方も違うじゃないですか。
レントゲンの線の引き方も違うじゃないですか。
そこに「疑問」を持ちながら、「サブラクセィションって何だろう?」と考えてみてください。
だからといって、すべてを否定するのではなく
最初は素直に受け入れて、そして、それを「確認」してください。
僕の信条は、「疑うな、信じるな、確かめろ!」です。
そうやっていくと、だんだん自分なりのカイロプラクティックが見つかるんじゃないかなと思います。
そうしなきゃ、おもしろくないですもんね。
接骨院のカイロ版みたいに、人をグルグル回して、
「はい、腰椎やって、胸椎やって、バンバンバン・・・」ってやってれば、
確かにお金にはなるかもしれないけど、
やる価値がないでしょ?! ┐(-。ー;)┌ ヤレヤレ…
僕は、そういう考え方で今までやって来させてもらいました。
学生の方たちに望むことは、
ここで教えている素晴らしい(カイロプラクティック)哲学をしっかりと身につけてほしいということです!
シオカワスクールって、こういう素晴らしい学校なんです。
素晴らしい(カイロプラクティック)哲学も教えてくれている。
カイロプラクティック哲学ってね、本当に大事なことなんですよ。
たくさんの方がカイロ業界に入ってきています。
でも、みんな入ったきっかけも違うし、
カイロのイメージも違うし、
やりたいことも、みんなそれぞれに違うでしょ。
でも、共通の哲学をしっかり知ること、学ぶことで、
カイロプラクティックというものの方向性に道をつけられるじゃないですか。
(みんな違うけど、)共通のものがそこにあるわけじゃないですか!
それをしっかり身につけて、
そして、そこからどんどん深堀りができるきっかけになるんじゃないかと思います。
ぜひその辺りをしっかりやっていてください!
ありがとうございました。
『治った、良くなったは通過点、その先へあなたを連れて行く』
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